アンコールワットだけがカンボジアじゃないっ!

アンコールワットだけがカンボジアじゃないっ!by TNKトラベル

カンボジア駐在の日本人がアンコールワットだけじゃないカンボジアの魅力をお届けします!

アンコールワットで日本語ガイドを依頼する時の相場・日本語のレベルを徹底解剖!


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アンコールワット

ハロー!
カンボジアは世界遺産の街シェムリアップより、アンコール遺跡に囲まれてちあきがお届けいたします。

そう!

TripAdvisor、「行ってみて良かった世界遺産ランキング」堂々の第一位、「学生に人気の世界遺産」常に上位、1992年のUNESCO 世界文化遺産に登録されて以来、世界中の人を魅了し続けています。
そんな憧れの世界遺産ともいえるアンコールワットに先日ようやく行ってきました!(シェムリアップに異動となり3週目)


実はアンコールワットは、アンコール遺跡群の中にある遺跡の中の一つなんです。そして、400万ヘクタールを誇る敷地の中には大小600を超える遺跡が点在しています。

行ってみてわかったのですが、アンコールワットだけでもすごく広いんです!
実は、当初アンコールワットの知識全くの0だったのですが、行ってみてわかりました。
歩いて回ろうなんて無理です。(歩いて回れると思ってました。)

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やはり、一番有名なだけに見どころもたくさんあるのがアンコールワットの魅力です。


乾期の際に見られる息をのむほどの美しさの朝日鑑賞、堀に貯められた水に反射して映し出される堂々とした姿、神聖な雰囲気の寺院内といくつもある歴史的価値の高いレリーフ、宇宙の中心と言われるパワースポット、など、計算しつくされて建てられたアンコールワットの見どころは言葉では言い尽くせません。

 

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でも、せっかく行ったのにSNS受けを狙った写真撮影の嵐。

帰国後の感想が「なんかよくわかんないけど、すごいきれいで感動した」というのはちょっと味気ない。。

 

 

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次いつ行けるかわからないアンコール遺跡。
だからこそ、せっかく行ったのであればたっぷり楽しんで、充実した時間にさせたいですよね。

そこで登場するのが、現地の日本語ガイドさんたち!彼らがいることで、あなたのアンコール遺跡観光は数倍、数十倍は充実します!

その理由はこちらより。

 

今回はこのアンコール遺跡案内のエキスパートでもある、カンボジアの日本語ツアーガイドさんの実態調査!
旅の良し悪しはその土地で出会った人たちとのふれあいで決まるともいわれています

が、この一生に一度の経験になるかもしれないアンコール遺跡ツアーのガイドさんで”はずれ”を引いてしまったら後味の悪さはきっと嫌な意味で忘れがたいものになるでしょう。

気になる日本語のレベルや、ガイド料の相場をご紹介いたします。

 

  

ガイドの日本語レベル

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まずはガイドとして一番重要になってくると言っていい言語力・ガイド力。
結論から言いますと、カンボジア人のガイドさんの日本語力は他の東南アジアのツアーガイドさんたちと比べても総じて高めです。

その理由は、カンボジアの国としての観光事情にあります。
実は、カンボジアのGDPの16%を観光が占めており、その知名度や規模から必然的に他の東南アジア諸国の観光地と比べるとガイドに求められるレベルは高くなっているのです。


もともと国民性を見ても、勤勉で真面目な人が多い印象ですが、中には日本語がガイド並みに話せるドライバーもいるということでびっくり。それだけ、多くの言語を話せるということはスキルになるのです。

 

カンボジアのガイドライセンス

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その事実もあってか、カンボジアではガイドという職業は世間的には地位のある仕事のようで、公務員のような扱いをされます。
もちろんその分、ガイドのライセンスを取るのは難しく、ライセンスを取ってもフリーランスが基本のカンボジアでは確かなガイド力とホスピタリティ、知識と経験がなければ食べていくのに十分な仕事があるまでには時間と労力がかかります。

 

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ライセンスを取ると、ガイドのあかしでもある制服が渡され、遺跡内でガイドをするときはその制服を着用することが決められています。


2016年よりライセンス規定が厳しくなり、観光ガイドの資格として「地域限定で観光客案内ができるもの」と「カンボジアの全国を案内できるもの」の2種類に分けられました。

2016年の時点で、このカンボジア全土のガイドができる日本語ライセンスを持つガイドは4人のみとのことで、その難しさが伺えます。

ちなみに、この全国ガイドライセンスを取得するための試験の内容は、クメール語での歴史のテスト(3時間)と、日本語での論文(3時間)、さらに日本語での面接とのこと。

もしも自分が英語でのツアーガイドを使用したら、英語で授記試験受けられるだろうか、、、

 

上記のことから、多くのガイドさんたちは休みの日も遺跡に足を運び自ら学んで、知識と経験を積んでいくことが普通になっています。

 


ガイドさんの見つけ方

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日本語ガイドをつけた方がよさそう!

でも、調べてみるといろんな情報がネットには溢れてる、、
どうやったらいいガイドさんと巡り合えるの~~~~!!

 

そうなんです。

前述の通り、フリーランスのガイドが多いカンボジアでは、後述のように旅行会社に頼んでも、

その会社に所属している専属ガイドというわけではなく、フリーランスで説明が上手なガイドさんを旅行会社が雇ってツアーに行ってもらったりしている場合がほとんどです。

 

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フリーランス、ということはお客様に自分を売り込んでいったり、旅行会社からお仕事をもらうためによりレベルを上げていくことが不可欠。
最近では、インターネットだけでなくFacebookやInstagramなどの各種SNS媒体でセルフプロデュースをするフリーランスの若いガイドさんも増えてきました。


とはいえ、まだまだベテランと呼ばれる人たちはインターネットや個人のHPからのお問い合わせが主流。

 

カンボジアで日本語ガイドさんをつけようとなるとフリーランスのガイドさんを自分で見つけるか、旅行会社のツアーに参加するかのどちらかになるかと思います。
そこで!フリーランスガイドさんとツアーに行った場合と旅行会社のツアーに参加した場合の比較を以下にまとめてみました!

 

 

フリーランスの場合

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<Good Point>
・完全プライベートツアー
・個人対個人のやり取りでガイドさんと仲良くなれる
・よりディープで、よりローカルに
・フレキシブルなスケジュールプランを組むことが可能
・フレンドリーで自由気ままな時間

 

<Bad Point>
・自分でやり取りをしなければいけないため手間
・事前のガイドさんの確保、旅行計画必須
・ミスコミュニケーションの恐れ
・料金は割高になりがち
・ツアー中以外でのサポート受けるのは困難

 

 

旅行会社の場合

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<Good Point>
・日本人とのやりとりでスムーズかつサポートが厚い
・ガイドの質は保証されてるケースが多い
・フリーランスガイドさんの提示金額より安い場合が多い($60~/1人)
・現地旅行代理店であれば前日のお申込みも可能
・事前のコース選定で楽々
・ガイドブックにはあまり載っていない場所へのツアーも催行

 

<Bad Point>
・グループ混載ツアー
・主要スポットを巡る定番コース
・一人で参加の場合は二倍料金が発生することも


なお、カンボジアはガスばかりではなく電気まで他国からの送電に頼っているので、東南アジアの中でもガソリンの価格は高め。ツアー料金はトゥクトゥクを利用しない場合は、料金が跳ね上がるので注意です!

 

実際の相場

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それでは、実際の相場はいくらくらいなんでしょう?

こちらも簡単に比較をしてみました。

 

【フリーランス】

・アンコール遺跡一日ツアー $100~/1名様

・アンコール遺跡朝日鑑賞ツアー $25~/1名様

・プレアヴィヒア寺院ツアー $200~/1名様

※プライベートツアー、2名様で参加したときの1名様当りの料金

 

【現地旅行会社】

アンコール遺跡一日ツアー $60~/1名様

アンコール遺跡朝日鑑賞ツアー $10~/1名様

プレアヴィヒア寺院ツアー $145~/1名様

※グループツアー、2名様で参加したときの1名様当りの料金

 

カンボジアではガイド給料の最低賃金が決められているため、ツアーの参加費は他の東南アジア諸国と比較すると少し高めです。

それも前述の通り、ガイドとしての地位に安定と信頼がある証拠でもあります。

ツアー参加や観光巡りの際のご予算は、少し多めに見積もって頂くといいかもしれません。

なお、上記金額はあくまで目安となりますのでご参考頂けましたら幸いです。

 

新たに世界遺産に登録!プレアヴィヒア寺院って…?

こちらをチェック!

 

 

まとめ

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いかがでしたか?
実際、私がアンコール遺跡へガイドさんと一緒に行って感じたのは、彼らの高い言語能力と豊富な歴史と遺跡に関する知識、人柄の良さと、この仕事に対する熱い情熱でした。
思わず一日の最後にはチップをあげてしまうほど、、(笑)

 

彼らの努力や遺跡への愛がたっぷりと感じられる貴重な体験になりました!
皆さんも、フリーランスのガイドさん、旅行会社の利用を上手に使い分けて楽しいシェムリアップ旅行にしてくださいね!

それではまた来週!